資産形成を始めると、つい貯金や投資にお金を回したくなる人は多いはずです。
我が家も資産形成の初期は「将来が不安だから、とにかく投資!」と、毎月20万円を投資に回そうと考えていました。
外食や旅行でお金を使うと、「投資に回せば、10年後には増えていたかも…」と、罪悪感が積み重なっていたのです。
しかし、子どもの成長を見守る中で、ふと思うことがありました。
かけがえのない「今しかない時間」を大事にできているのかな?
この記事では、資産2,000万円を達成した我が家が実践した、幸福度を高めるお金の使い方や、後悔しない資産形成のコツを紹介します。
家族が笑顔で暮らすために、「今」も「未来」も大切にできるお金の使い方を、ぜひ一緒に考えてみましょう。
お金の使い方を見直す前に知っておきたい3つのこと

「幸せなお金の使い方をしたい!」と思ったとき、漠然としたお金の不安を解消することが大切です。
お金の正しい知識があると、節約や投資だけでなく、家族のために気持ちよくお金を使える循環が、作りやすくなります。
我が家も資産形成を始めてから、家計を何度も見直し、お金と本気で向き合ってきたよ!
これから紹介する3つの視点を意識すると、お金の使い方に自信が持てるようになり、家計がより豊かになります。ぜひ参考にして、日々の暮らしに取り入れてみてください。
支出は「浪費・消費・投資」で仕分ける
まずは1か月の支出を「浪費・消費・投資」の3つに分けてみましょう。
浪費・消費・投資の仕分けをすると、ムダな支出が可視化され、使うべきところにお金を回せます。
たとえば、毎朝買っていたコンビニのカフェラテの購入をやめて、週1回だけリフレッシュ目的で購入すると明確に説明できれば自分への投資と考えられます。
「無意識にお金を使っていた」という場合は、浪費の可能性が高いよ!
「この支出は浪費・消費・投資のどれに当てはまるかな?」と日々意識することで、お金の使い方にメリハリがつきます。
人生の目標とお金の使い道をリンクさせる
「この買い物、必要じゃなかったかも」と後悔した経験はありませんか?
迷いを減らすためには、人生の目標から逆算してお金を使う視点が大切です。たとえば、以下の目標があるとしましょう。
- 子どもの進学のために学費を準備したい
- 老後に夫婦でゆっくり旅行したい
- 将来フルタイムを卒業して、自分のペースで働きたい
「将来の目的」を言語化しておくと、日々の支出に対して「これは目標につながる投資?」と問いかける習慣が生まれます。
目標があると、不要なものにお金を使わなくなるよ!
お金の使い方に迷ったときは、「この支出は、将来に関係する?」と問いかけてみてください。
時間を買う視点で自由な時間を増やす
「お金は物を買うだけでなく、時間も買える」と考えたことはありますか?
日々の家事や仕事、子どもの世話に追われていると、自分の時間が後回しになってしまいがちです。
お金で時間を買うと、自分や家族のための時間を増やせるよ!
たとえば我が家では、ドラム式洗濯乾燥機を導入したことで、洗濯物を干したり取り込んだりする作業がなくなり、1日20分、月に約10時間の自由時間が生まれました。
この時間を使って、子どもとゆっくり絵本を読んだり、翌日の準備を落ち着いてしたりしています。家族に向き合う気持ちの余裕も手に入れることができました。
満足度の高いお金の使い方3つを紹介

「これにお金を使ってよかった!」と心から思える支出は、日々の暮らしを前向きに変えてくれるものです。
「時間・家族・健康」にお金を使うようになって、暮らしの質がグッと上がったよ!
ここでは、実際に取り入れて良かった、満足度の高い3つのお金の使い方をご紹介します。お金の使い方に迷ったときのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
①自動調理鍋(ホットクック)の導入で生まれた心の余裕
我が家の購入してよかったと思える家電は、自動調理鍋「ホットクック」です。
ホットクックを取り入れてから、夕方の家事とメニューを考える手間がなくなり、劇的にラクになりました。
お腹が空いた子どもにもすぐに食べさせられて、本当にありがたい!
また、我が家は平日の夕食メニューを2週間固定化しています。毎日仕事が終わってから献立を考える必要がなく、「今日はこれを作る」と確認するだけです。
ホットクックは決して安くない買い物ですが、1日30分の自由時間は1年で約180時間になります。自由な時間を「買えた」と考えれば、価値のある投資だと感じています。
ホットクックで夕食の献立を固定化した方法は、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

②家族旅行が子どもの学びにつながる
家族で旅行に行くことは、贅沢なレジャーではなく体験を通じた学びにもつながる、大切な時間です。
本州に引っ越して3年になる我が家は、休日や長期休みに合わせて、家族旅行を楽しんできました。これまでに訪れたのは以下の場所です。
- 草津温泉
- 沖縄
- 大阪(USJ)
- 三重県(伊勢神宮)
- 名古屋
- 静岡
娘は旅行を通じて地名への興味が高まり、地図を広げて「ここ行ったよね!」と楽しそうに話してくれるようになりました。
「USJはどの県にあるの?」「伊勢神宮はどこにあるの?」といった会話を通して、自然に地理への興味が育っていくのを感じています。
娘と旅行の思い出を話すと、行ってよかった!と心から思うんです。
旅行は安くない出費ですが、家族で過ごす大切な時間や、学びになるきっかけを与えてくれる未来への投資だと考えています。
「子どもにどんな体験をさせてあげたいか?」を軸に、旅行の計画を立てるのが我が家の楽しみです。
③整体&自宅トレーニングで健康意識がアップ
夫婦ともにデスクワーク中心の生活になってから、肩こりや腰痛、疲労感に悩まされることが増えました。
デスクワークは作業に集中しすぎて、つい休息時間を忘れがち…
そこで思い切って始めたのが、月2回程度の整体通いと、自宅での軽いトレーニングです。
最初は「整体って高いよね…」と迷いもありましたが、通い始めてから姿勢が整い疲れにくくなったことで、気持ちまで前向きに変化しました。
さらにYouTubeを見ながら夫婦でストレッチや簡単な筋トレを取り入れることで、体調が整い仕事の集中力もアップしました。
健康を失う前に、自分の体に向き合うことが未来の安心感につながります。
「毎月の数千円をどう使うか?」を考えたとき、健康への投資は満足度の高いお金の使い方だと感じています。
後悔したお金の使い方3つを紹介

「これ、買わなきゃよかったかも…」と感じたことはありませんか?
我が家でも、なんとなくの気持ちや勢いでお金を使ってしまい、「もう少し考えればよかったな…」と後悔した経験があります。
失敗体験こそが、お金の使い方を見直すきっかけになるよ!
実際に我が家が後悔したお金の使い方を3つご紹介します。「ムダだったな…」で終わらせずに、「次はどう使う?」と前向きに考えるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
①Amazon定期便で在庫が大渋滞
「日用品は切らしたくないし、少しでも安く買いたい」思いから、Amazon定期便を利用していました。
しかし、当時はフルタイム勤務で忙しく、在庫の確認まで手が回りませんでした…。必要以上に同じ商品が届いて、棚や収納スペースがどんどん圧迫されたのです。
引っ越しの際は、使い切れないストックがただの荷物に…
現在はAmazon定期便の利用を最低限にして、必要なタイミングでその都度注文しています。ただし、ふるさと納税の返礼品として、大量の日用品を受け取る方法は継続中です。
お得という視点だけではなく、自分の暮らしに合ったペースで買いものをする視点が何よりも重要です。
②週末外食の意外なストレス
かつて我が家では「毎週末は外食」が当たり前のルーティンでした。
外で美味しいものを食べてリフレッシュできると思っていましたが、いつの間にか外食が疲れの原因となっていたのです。
子連れでレストランへ行くと、待ち時間の長さや席の確保にひと苦労…
料理が来るまで子どもが飽きてしまったり、ゆっくり味わう余裕もなかったりと、ストレスが多くありました。
そこで、「外食=リフレッシュ」という考えを手放し、自宅で外食気分を楽しむ工夫を始めました。
最近の我が家のおうちごはんの定番は、次のメニューです。
- たこ焼き
- 手巻き寿司
- 自家製ナンとカレー
- タコライス
- 焼き肉
さらに、ホットプレートからカセットコンロに変えたことで、調理も後片付けもラクになりました。ホットプレートに比べてイワタニのカセットコンロは、スリムで収納にも困りません。
カセットコンロなら鍋やフライパンをそのまま使えるから、洗い物の手間が激減!
外食は平日の空いている時間帯を狙って行くようになりました。ちなみに、娘はジョナサンでのモーニングがお気に入りです。
家族でリラックスして食事を楽しめるようにちょっと工夫するだけで、心もお財布も大満足です。
③ポイント目的でムダな買い物に
「ポイントが貯まるから!」と、つい不要なモノまで買った経験はありませんか?
私も以前は、ポイント◯倍デーやセールにつられて、日用品をまとめ買いしたり、数十円安い食材を求めて、遠くのスーパーまで足を運んだりしていました。
ポイント◯倍デーの日は、今買っておかなきゃ損!と思ってムダ遣いしてたなぁ…
一見お得に見えるポイント目的の買い物ですが、冷静に振り返ると意外な落とし穴があります。
- 必要以上に買ってしまい、食材や日用品をムダにしてしまう
- 買い物にかかる移動時間や労力、ガソリン代がかかる
- お得という理由で、買う予定のなかったモノが増える
結果的に、得したと思って買ったのに損していたという状況になりかねません。
ポイントはおまけと考え「今、本当に必要なものか?」「そのお店に行く時間と手間は見合っているか?」と自問するようにしています。
ポイントのお得さに飛びつく前に、自分にとって価値あるお金の使い方かを見極めましょう。
浪費から体験と自己投資に変化したお金の使い方

「お金を有意義に使いたい」と感じたことはありませんか?
私自身、ただ買い物をして満足するという「お金の使い方」に違和感を持ち、使った先に何が得られるのか?を意識するようになりました。
ここでは実際に浪費を見直し、「体験」や「学び」にお金を使うようになったエピソードを紹介します。
同じ1万円でも、「どう使うか」で得られる満足度はまったく違うよ!
「お金=消費」から「お金=未来をつくる手段」に意識が変化すると、暮らしや心に前向きな影響を与えるはずです。
スポーツ観戦で家族の一体感を味わう
最近、家族でスポーツ観戦に出かける機会が増えました。バスケやサッカー、野球など会場でしか味わえない熱気や歓声は、テレビでは得られない特別な体験です。
娘が大きくなってからは、観戦のルールを覚えたり、お気に入りの選手の名前を覚えたりして、家族みんなで同じ瞬間を楽しめるようになりました。
観戦を通じて盛り上がる時間は、家族にとって最高の思い出!
「エンタメにお金をかけるのはもったいない」と思っていましたが、家族で感動を共有し、心が動く瞬間は、価値のある投資だと感じています。
お金の使い道を「もの」から「思い出」へ変えたことで、家族の絆も自然と深まりました。
子どもの習い事&親のスキルアップも応援
娘は現在、月額7,500円のスイミングスクールに通っています。
「楽しい!もっと上手になりたい!」と目を輝かせて練習に励む姿を見るたび、お金をかけてよかったと心から思えます。
今では、家族でプールに出かけることが毎月の恒例行事に!
レジャー費用もプラスで発生しますが、「子どもが夢中になることへの投資」は最優先にしています。
また、習い事をしているのは子どもだけではありません。夫も英語スキルを伸ばすために、オンラインレッスンを受講中です。私自身も、将来の仕事につながる知識を学び続けています。
家族それぞれが「なりたい自分」に近づくために、お金を使っているよ!
学びへの投資はすぐに成果が出るわけではありません。「自分や家族の未来をつくるお金」と考えると、浪費ではなく有意義な支出になります。
限られたお金だからこそ、人生が豊かになる支出を見つめ直してみましょう。
今日から実践!自分に合ったお金の使い方を見つける3ステップ

「気づいたらお金がなくなっている…」「お金をどう使えば満足感が得られるか分からない」と悩んでいる方は多いはずです。
お金の使い方に正解はありませんが、自分に合ったスタイルを見つけることで、暮らしの満足度は大きく変わるよ!
誰でも今日から実践できる、お金の使い方を見つける3ステップをご紹介します。
少しの工夫でお金との向き合い方が前向きになります。ぜひ楽しみながら取り組んでみてください。
ステップ①1か月の支出を“満足度”で分ける
まずは最近1か月の支出を「満足度」で振り返りましょう。 家計簿アプリ(マネーフォワードMEなど)を使えば、カテゴリごとの支出が可視化ができて便利です。
振り返りのポイントは、金額より気持ちに注目すること!
支出を次の3つに振り分けてみてください。
- 満足度【高】:これはお金を出してよかった!と思える支出(家族旅行、推し活グッズ、誕生日の外食など)
- 満足度【中】:まあ納得。なくてもよかったかも?な支出(なんとなく買ったおしゃれな食器、セールで買った服など)
- 満足度【低】:もったいなかった…と後悔した支出(使っていないサブスク、使い切れずに捨てた食材のまとめ買いなど)
我が家の場合、「外食は満足していなかったかも⋯」と気づきました。感情ベースで支出を見直すと、自分だけのお金の使い方のクセが見えてきます。
満足度の高い支出を増やし、低い支出を減らすと納得感のあるお金使い方に変わります。
ステップ②家族会議で「我が家の優先順位」を明確にする
家計管理は「チーム戦」です。自分ひとりで考え込まずに、家族で価値観を共有する場を持つことが大切です。
たとえば以下のようなテーマを家族で話し合ってみましょう。
- 教育費にはどれくらいかけたい?
- 住まいにかけるお金、どう考えてる?
- 旅行やレジャーはどのくらいの頻度が理想?
家族の価値観をすり合わせることで、お金の優先順位が見えます。また、「やってみたけど、必要なかったね」「これはまたお金を使いたいね」と、経験から気づくこともあるはずです。
最初から完璧に決める必要はないよ!できるところからでOK!
小さなことから、家族で「話す → 試す → 振り返る」のサイクルを回すことで、優先順位が明確になります。
ステップ③価値観マップを作ってお金の使い方を見える化
最後のステップは、価値観マップの作成です。夫婦でお金の使い方を共有すると、価値観の違いが発見できるはずです。
たとえば、夫婦の会話の中で以下のような質問をしてみてください。
- 何にお金を使うと一番満足感がある?
- 1万円があったらどう使う?
- 「もったいない」と感じるのはどんなとき?
- 無くなると不安になるものはある?
我が家の場合、「安心感」が大切という夫婦の共通点から、夫婦で月2,000〜3,000円の掛け捨て保険に加入しています。
お金の話は、なんとなく避けがちですが、価値観を見える化することで、前向きな会話が生まれます。
「どう使えば、もっと幸せになれる?」と、お金について話す時間を楽しんでみてね!
夫婦で価値観マップを作る方法は、以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてみてください。

お金の使い方を変えれば、暮らしは豊かになる

「節約しなきゃ」と我慢するより、「何のためにお金を使うのか?」を意識することで、心や家族の関係に変化が生まれます。
使ってよかったと思えるお金が増えるほど、日々の満足感が高まるよ!
お金は、貯めるだけのものでも、使うためだけのものでもありません。自分や家族の未来をつくるための大切な道具です。
お金を使う前に「この支出は本当に必要?」「これは家族の笑顔につながる?」と、立ち止まって考えてみてください。お金に向き合うことで、日々の意識や行動が変化し、暮らしが豊かになります。
まずは、今月の支出を「浪費・消費・投資」の3つに仕分けしてみましょう。どんなものにお金を使っているかが分かると、満足度の高いお金の使い方が見つかるはずです。